PIC32MZ評価ボード(型式:MZ100-A001 →購入方法)
■ はじめに | ||
PIC32MZファミリーは、システムクロック200MHz、2 MBフラッシュ、512 KB RAM、18 Msps 12ビットADC、FPU、暗号化エンジン、ハイスピードUSB、10/100 Ethernet、CAN、浮動小数点ユニット(FPU) 内蔵と PICマイコンのなかでは最高のシリーズです。PIC16、PIC18、PIC24、PIC32MX等と同様に扱えるのでPICマイコンになれた方には扱いやすいマイコンです。PIC32MZ シリーズのパッケージは、QFP(Quad Flat Package)とBGA(Ball Grid Array)だけで、 電子工作で扱いやすいDIP(Dual Inline Package)タイプのパッケージがないことからとっつきにくいのが難点です。 QFPのはじめてのマイコン単体をハンダづけから始めて動かすのはLEDをON/OFFさせるだけでも結構大変です。電源回路、発振器回路、書き込み回路、……そしてソフトと。 貴重な時間を有効に使いましょう。評価ボード MZ100-A001(以下、MZ100評価ボードと呼ぶ)をつかってまずは簡単にPIC32MZを動かしてみてください。 右の写真はマザーボードに QFPモジュール、グラフィック液晶、キャラクタ液晶、汎用モジュール評価ボード(段積みボード)を搭載して動作させた時のものです。 SDカード、PICkit3、USBケーブルは商品に含まれません。QFPモジュールは段積みボードに隠れているため写真には写っていません。 ★サンプルプログラムがたくさんあります。 ( サンプルソフト一覧→ URL ) ★自作回路の実験ができます。(→URL) |
画像をクリックするとデモソフト(HD画像 1080p)の動画を見ることができます |
■ 特徴 |
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● | 容易に脱着可能な6つのパーツが組み合わされた構成になっていて、目的に合わせたシステム構成が簡単に組み立てられます。 @マザーボード AQFPモジュール Bキャラクタ液晶 Cグラフィック液晶 D段積みボード E段積みボード用コネクタ |
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● | マイクロUSBコネクタから+5vを入力するだけでPIC32MZがシステムクロック200MHzで動作します。マザーボード(4層キバン)には24MHzの水晶発振器(SMD)がハンダ実装されています。 | ||
● | マザーボードに搭載されているUSBコネクタにより ハイスピード480M bpsのUSB 2.0によるデバイスモードとホストモードのUSB制御が可能です。 | ||
● | QFPモジュールにはPIC32MZ2048EFH100(QFP 100ピン ピン間 0.4mm)がハンダ実装されています。QFPモジュールのピッチ変換キバンは秋月電子のET-PCB-TQFP100です。 PIC32MZシリーズの電源、グランド、OSC、MCLRなどに関するピンアサインは同じです。このピッチ変換キバンに ユーザ(殿)がご使用になりたい100ピンのPIC32MZをハンダ実装して実験と評価をすることも可能です。 | ||
● | 段済みボードに付属の汎用モジュール評価ボード(型式 DB001)を搭載すると、汎用的によくつかう AD変換、DA変換、UART、SPI、I2C、PWM、OC、リアルタイムクロック、ファイルシステム、キャラクタ液晶表示、グラフィック液晶表示(PMP制御)などの実験や評価がすぐ行えます。 サンプルプログラムがプロジェクトソースファイルも含めダウンロード可能です。 上記写真は、汎用モジュール評価ボードが搭載された場合の写真です。 | ||
● | 段済みボードに付属の評価ボード用ユニバーサルキバン(型式 DB002)を搭載すると、PIC32MZの全100ピンがユニバーサルキバンに延長された状態となり、ユーザ(殿)が自由に各ポートをご利用になれます。 | ||
● | 評価ボード用ユニバーサルキバンの上にブレッドボードを置くことによりブレッドボードを使った実験や評価を行うことができます。 | ||
● | 付属のキャラクタ液晶をマザーボードに搭載することによりPIC32MZから 16文字 x 2行のアルファベットや数字、記号などのアスキー文字を表示できます。 動作確認、デバックなどに利用すると大変便利です。 | ||
● | 付属のグラフィック液晶をマザーボードに搭載することによりPIC32MZからQVGA(W320ドット x L240ドット) 3.5インチのタッチパネル付きのグラフィック制御が可能です。液晶は Displaytech社のINT035BTFT-TSです。 Harmonyには、使いやすいグラフィックライブラリが用意されています。 | ||
● | ユーザ(殿)が下記Displaytech社の液晶をご自分で購入して、マザーボードに取り付けることによりいろいろなサイズのグラフィック液晶の実験、評価ができます。 INT043BTFT-TS(WQVGA 4.3") (→ 追加方法) INT028ATFT(QVGA 2.8")、INT024BTFT(QVGA 2.4")、INT022ATFT(QVGA 2.2")、 INT018ATFT(1/2QVGA 1.8") (→ 追加方法) |
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● | マザーボードの120ピンカードエッジコネクタにマイクロチップ社のグラフィック評価用のSSD1926 Board 、S1D13517 Board 及び対応の液晶をとりつけることにより、グラフィックの実験、評価ができます。 尚、タッチパネル動作はできません。 (→ 追加方法) | ||
● | デバイスへの書き込み用 またデバック用としてPICkit 3やICD3などが使えるコネクタがマザーボードに用意されています。 |
■ 外観・パーツ構成
■ 納品時の商品外観
下記写真が納品時の構成です。 QFPモジュール、汎用モジュール評価ボード、キャラクタ液晶、グラフィック液晶をマザーボードに
取り付けて通電検査後、出荷されています。付属品として、段積み用ユニバーサルキバンとコネクタ付段積み用ユニバーサルキバンが
各1枚付属します。
PICには デモソフトが書きこんでありますので+5V電源をマイクロSDコネクタから入れるとすぐ液晶に表示が現われデモが始まります。
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■ パーツ構成
簡単に分解できます。 本評価ボードを分解して、段積み用ユニバーサルキバンも含めた全パーツの外観写真です。
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@ | マザーボード (→回路図) ・PIC32MZシリーズ用QFPモジュールソケット x 1 ・OSC : 主発振器 水晶発振器 3.3v 24MHz SMD ・リセットIC : ルネサス M51957B ・リセットボタン: 有 ・コネクタ 5v電源入力用マイクロUSBコネクタ x 1、 電源PICkit3用x1、ICD3用x1、 USBコネクタ (Aタイプ メス)、USBコネクタ (ミニB) x 1 100ピンPIC32MZ用: 2列 x 26P x 4個 2.54mmピッチ PICポート拡張用: 2列 x 50P x 2個 2.54mm ピッチ ・キバンサイズ 150mm x 150mm 厚さ1.6mm ・キバン構成: 4層キバン、FR-4(ガラスエポキシ樹脂製) ★組立キットになっていますが、マザーボード単品でも購入可能です。(→購入方法) |
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(↑ 画像をクリックすると拡大します。 ↑) | ||||
A | QFPモジュール (→回路図) ・PIC32MZ2048EFH100(QFP100ピン、ピン間0.4mm)を ピン間2.54mmのピッチ変換キバンにハンダ付けしたものです。 ・ピッチ変換キバンは、秋月電子 QFP/TQFP100ピン変換基板 ET-PCB-TQFP100 です。 ・コネクタは (株)廣杉計器のPSS-420153-13 (26p : 2列 x 13p、下図参照)×4個です。 ピッチ変換キバンにはハンダ付けされていません。 ・QFPモジュールの誤挿入を防止するためのピンがハンダ付けされています。ピンは廣杉計器 HT 0720-6です。 ・ピッチ変換キバンへのPICのパンダ実装は国内のISO9001認定工場でおこなっています。 ★組立キットになっていますが、QFPモジュール単品でも購入可能です。スペアパーツとしてお薦めします。(→購入方法) |
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B | キャラクタ液晶 ・秋月電子のSC1602BS-B(-XA-GB-K) を組み立てたものです。 ・5v単一電源動作 ・16文字 x 2行表示 ・インターフェースIC: HD44780コンパチブル ・LEDバックライト非搭載 ・寸法: 85 x 30 x 8.8 mm ★当ショップでは、キャラクタ液晶単品は扱っておりません。秋月電商から直接購入してください。 |
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C | グラフィック液晶 ・DisplaytechのINT035BTFT-TSにヘッダーピンとネジを取り付けたものです。 ・3.5インチ 解像度 320 x 240 RGB TFT カラー ・抵抗膜式タッチパネル ・8080/ 6800 MCU インターフェース ・フレームバッファ 1215Kバイト ・W 87mm x L 66mm ★当ショップでは、グラフィック液晶単品は扱っておりません。RSコンポーネント、Mouser、DigiKey などのネットショップから直接購入して下さい。 INT035BTFT-TSにヘッダーピンとネジ(ナベ小ネジM2.6 x 首下15mm)は付属していませんので、別途購入する必要があります。 当方で使用しているヘッダーピンは秋月電子のピンヘッダ 1x40(40P)を20pにカットしたものです。ネジはグラフィック液晶の誤挿入防止を目的に取り付けられています。 |
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D | 段積み ボード |
D-1 汎用モジュール評価ボード DB001 (→回路図) ● 搭載されている主な部品 LED x 4、モーメンタリースイッチ x 4、 I2Cインターフェースキャラクタ液晶、RS232CインターフェースIC(ADM3202)、16MビットSPIメモリ(SST25VF016B)、64KビットEEPROM(24LC64)、DAコンバータ(MCP4922)、オペアンプAD8532、32.768KHz水晶発振器、キバン取り付け型スピーカ、ツマミ付き可変抵抗器 x 2 マザーボードに取り付けることにより、以下のハーモニーによるPIC32MZの実験・評価ができます。 ・ LEDフリーラン点滅 ・ スイッチによるLEDのON/OFF ・ AD変換 ・ UART(RS232C)制御 ・ SPI制御によるメモリの読み書き ・ SPI制御によるDA変換 ・ I2C制御によるメモリの読み書き ・ I2C制御によるキャラクタ液晶表示 ・ PWM制御によるDA変換 ・ OC制御によるメロディー生成 ・ SDカード読み書き ・ リアルタイムクロック制御 ・ マザーボード上のキャラクタ液晶制御 ・ マザーボード上のグラフィック液晶制御 ・ キバン寸法 W150 x L80 x t1.6 mm 実装品寸法 W172 x L80 x H18 mm |
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D-2 コネクタ付段積み用ユニバーサルキバン (1枚付属します) ●特徴 ・PIC32MZ評価ボードのマザーボードに接続することでPIC32MZの全100ピンが本ユニバーサル基板上に拡張できます。 キバン(D-3と同じ)には、2列 x 25P(50P) 高さ5.25mm 2.54mm ピッチ 相当の下記SMDコネクタが両面にハンダ付けされています。(注) (画像をクリックすると拡大します) ・本キバンの上にブレッドボードをのせて使用することもできます。 写真の中に示すブレッドは以下です。 A: 秋月電子 ブレッドボード EIC-801 B: 秋月電子 ブレッドボード EIC-301 (ブレッドボードは、PIC32MZ評価ボード MZ100-A001に含まれませんのでご注意ください。) ![]() (画像をクリックすると拡大します) ●キバン単体の諸元 ・パターン詳細(→PDFファイル) ・両面スルーホール レジスト有り ・W184mm x L100mm x t1.6 mm ・部品取り付け穴 ピッチ 2.54mm (注) 実際に使用しているコネクタは以下です。 廣杉計器 FSM-42074-20B x 2個 廣杉計器 FSM-42074-20 x 2個 廣杉計器 FSM-42074-05B x 2個 廣杉計器 FSM-42074-05 x 2個 入手し易い50Pコネクタがなかったので、40Pと10Pを連結しています。また、表面と裏面の両側に位置決めポストがあるコネクタを取り付けようとするとポストが干渉するので片面はポストなしのコネクタを取り付けています。 ★コネクタ付段積み用ユニバーサルキバンは、単品では購入できません。 キバン単体の"段積み用ユニバーサルキバン DB002"(→購入方法)を購入して、またコネクタは上記コネクタをネットなどで購入してユーザ(殿)でハンダ付けしてください。コネクタはSMDですがピン間は2.54mmなのでハンダ付けはそれ程難しくはありません。(→コネクタの取り付け要領) 尚、ブレッドボードを使わない場合などは、コネクタとして秋月電子のロープロファイルピンソケット(低メス)2x25(50P) 5.7mmを使う方法がお薦めです。 (→参考情報) |
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D-3 段積み用ユニバーサル キバン DB002 (1枚付属します) ユーザ(殿)が希望の回路を実装して評価するのに最適です。 ●キバン単体の諸元 ・パターン詳細(→PDFファイル) ・両面スルーホール レジスト有り ・W184mm x L100mm x t1.6 mm ・部品取り付け穴 ピッチ 2.54mm ●使用例 (注)多段積み上げに係るコネクタはユーザ(殿)が購入する必要があります。 ●単品でも購入できます。(→購入方法) |
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E | 段積みボード用コネクタ 段積みボードとマザーボードを接続するコネクタです。 諸元: ピッチ2.54mm 2列 x 50P 全長18mm ★段積みボード用コネクタの単品販売は行っておりません。 秋月電子 連結ピンヘッダ 2x40(80P) 6/9/3 などを50Pにカットしてお使いください。 マザーボードと段積みキバンのクリアランスをもっと大きくとりたい場合は以下の連結ピンヘッダを使う方法があります。 秋月電子 連結ピンヘッダ 20x40(80P)6/11/3 秋月電子 連結ピンヘッダ 20x40(80P)6/16/3 |
■ 諸元・性能
QFPモジュール、汎用モジュール評価ボード、キャラクタ液晶、グラフィック液晶がマザーボードに搭載された状態(納品時)の諸元です。
項目 | 内容(メーカ、型式、仕様など) | 備考 | |
CPU | PIC32MZ2048EFH100 | 最大システムクロック 200MHz、ピン数 100ピン、プログラムメモリ 2048kB、RAM 512kB、タイマ x 9、Output Compare/PWM x 9、InputCapture x 9、SPI/I2S x 6、外部割り込 x 5、CAN x 2、DMA x 8、12bit ADC x 40、アナログコンパレータ x 2、USB 2.0 x 1、I2C x 5、8/16 bit PMP x 1、RTCC x 1、Ethernet x 1、I/Oピン x 78 | |
主発振器 | RALTRON COM2305-24.000-EXT (購入先(例): RSコンポーネンツ) |
・ 水晶発振器 3.3V 24MHz SMD W5 x L3.2 xH1.0 mm ・ マザーボードに実装されています。 部品符号 OSC1 |
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リセットIC | ルネサス M51957B (購入先(例):秋月電子 I-02284) |
・ リセット電圧値( 設計値) 2.5v、 立ち上がり時遅延時間(設計値) 700msec ・ グラフィック液晶が立ち上がった後にPIC32MZが立ち上がるようにインタロックをとっています。 |
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リセットボタン | モーメンタリースイッチ | ・ PICのMCLR端子をGND電位にして、PICを強制的にリセットする。 ・マザーボードに実装されています。 部品符号 SW1 |
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キャラクタ液晶 | 秋月電子SC1602BS-B(-XA-GB-K) | ・5v単一電源動作 ・16文字 x 2行表示 ・インターフェースIC: HD44780コンパチブル(PIC側: 4bit パラレル制御) ・LEDバックライト非搭載 ・マザーボードに搭載されています。 |
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グラフィック液晶 | Displaytech INT035BTFT-TS |
・3.5インチ 解像度 320 x 240 RGB TFT カラー ・抵抗膜式タッチパネル(PIC側: SPI制御) ・8080 MCU インターフェース(PIC側: 16bit PMP制御) ・フレームバッファ 1215Kバイト ・W 87mm x L 66mm ・マザーボードに搭載されています。 |
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段積み ボード |
汎用モジュール 評価ボード |
評価機能 ( )内は関連パーツ |
・ LED x4 ON/OFF動作 ・ モーメンタリースイッチ x4 ON/OFF動作 ・ 内臓12ビットAD変換(アナログ信号入力用ツマミ付き半固定抵抗器 x1、外部アナログ信号入力用RCAピンジャック x1) ・ UART(RS232C)制御(RS232Cレベルコンバータ ADM3202、信号入出力用Dsub 9ピン x1) ・ SPI制御によるフラッシュメモリ(SST25VF016B 16Mビット)の読み書き ・ DA変換IC(MCP4922)によるSPI制御DA変換(DA出力用RCAピンジャックx1) ・ I2C制御によるメモリ(24LC64 64 Kビット)の読み書き ・ I2C制御によるキャラクタ液晶(秋月電子 ACM1602NI)表示 ・ PWM制御によるDA変換(DA出力用RCAピンジャックx1) ・ PWM制御によるメロディー生成(音量調整用ツマミ付き半固定抵抗器 x1、Φ3.5ステレオジャック(秋月電子 AJ-1780) x1) ・ SDカード読み書き(ヒロセ リバース型SDカードソケット DM1B-DSF-PEJ(82)) ・ リアルタイムクロック制御(水晶発振器 3.3V 32.768 KHz CTS Electric TC25L5I32K7680) |
コネクタ | ・ Dsub 9ピン x1、RCAピンジャック x3、Φ3.5ステレオジャック x1 (用途については上欄参照) ・ ピンソケット(ピッチ2.54mm 25P x 2列) x 2(段積み用、取り付け位置:裏面) |
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コネクタ | USBコネクタ(マイクロB) | +5v電源入力用 | |
USBコネクタ (Aタイプ メス) x 1 | USBホスト制御用 | ||
USBコネクタ (ミニB) x 1 | USBデバイス制御用 | ||
ピンソケット(ピッチ2.54mm 25P x 2列) x 2個 ピンソケットの間隔 111.76(= 2.54 x 44)mm |
PIC32MZ 全100ポートの拡張用、 汎用モジュール評価ボードや段積み用ユニバーサルキバンの接続用 |
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ヘッダーピン L型 ピッチ2.54mm 6P | PICkit 3用、PIC書き込みやデバック用 | ||
モジュラージャック RJ11 6芯6極 | ICD3用、PIC書き込みやデバック用 | ||
ピンソケット(ピッチ2.54mm 7P x 2列) x1個 | キャラクタ液晶用 | ||
ピンソケット(ピッチ2.54mm 20P x 1列)x 2個 ピンソケットの間隔 82mm |
グラフィック液晶 Displaytech INT035BTFT-TS(QVGA3.5")TS用 | ||
ピンソケット(ピッチ2.54mm 20P x 1列)x 2個 ピンソケットの間隔 111.2mm(注1) |
グラフィック液晶 Displaytech INT043BTFT-TS(WQVGA4.3")用 | ||
ピンソケット(ピッチ2.54mm 12P x 1列)x 2個 ピンソケットの間隔 55.0mm(注2) |
グラフィック液晶 Displaytech INT028BTFT(QVGA 2.8")、INT024BTFT(QVGA 2.4")、INT022BTFT(QVGA 2.2")、 INT018BTFT(1/2QVGA 1.8")用 | ||
カードエッジコネクタ(ピッチ1.0mm 120P 両面) | マイクロチップのグラフィック制御ボード(SSD1926ボード、S1D13517ボード)用 (→使い方) | ||
ユーザ(殿)好みのコネクタ | +5v電源入力用 | ||
入力電源 | 電圧 DC 5v ± 5% 消費電流 260 mA(実測値)(注3) |
・入力電源は 必ずDC5v± 5% の安定化電源をつかってください。 5v 0.5A以上の 電流容量の電源を使ってください。 ・ 電源入力コネクタ(マイクロUSB)から入力された5v電圧は以下で直結使用されています。 @PIC32MZのVbus(51ピン)用電源 Aグラフィック液晶の液晶用電源 Bキャラクタ液晶の液晶用電源 CUSBコネクタ(Aタイプ メス ホスト制御用)の5v出力用電源 ・ マザーボート上のチェック端子CH1でモニターできます。 ・ 入力電源用追加コネクタ: マイクロUSBコネクタ以外のコネクタから5v電圧を入力したい場合に利用できる 2.54mmピッチのスルーホール穴が用意してあります。 ( 電源入力用別コネクタ → 追加方法) |
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入力電源 保護回路 |
リセッタブルヒューズ 動作電流 2.2A 動作時間 0.1sec 保持電流 1.1A |
・Bourns MF-NSMF110-2 ・実装位置: 電源入力コネクタ(マイクロUSB)から入力された5vのライン マイクロUSBコネクタ近傍 |
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入力電源 モニター |
緑色 LED | 入力電源が生きると緑色のLEDが点灯します。 実装位置: 電源入力コネクタ(マイクロUSB)近傍 |
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内部電源 | +3.3v | ・ 入力された5v電源から 3端子レギュレータ(NJM2391DL1-33 3.3V 1A)で生成される電圧です。 PIC32MZやグラフィック液晶、汎用モジュール評価ボードの制御電源として使用されています。 ・ マザーボード上のチェック端子CH2でモニターできます。 |
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+1.2v | ・ グラフィック液晶INT035BTFT-TSだけに使われている電源です。 ・ マザーボード上のチェック端子CH3でモニターできます。 |
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寸法 | L235 x L156 x H46 mm | 各最大寸法 | |
重量 | 320 g |
(注1)左側のピンソケットはINT035BTFT-TSと共用です。 出荷時、右側のピンソケットは実装されていません。
別途、秋月電子 ピンソケット (メス) 1×20 (20P) などをを購入してマザーボードにハンダ付けしてください。
(注2)出荷時、ピンソケットは実装されていません。 別途、秋月電子 分割ロングピンソケット 1x42 (42P)などを
購入して 12Pにカットしてマザーボードにハンダ付けしてください。
(注3) ・マザーボードへの取り付けパーツ: 汎用モジュール評価ボード DB001、グラフィック液晶 INT035BTFT-TS、キャラクタ液晶 SC1602BS-B
・ソフトフェア:納品時のグラフィックデモソフト
・ → 外観・動画
PIC32MZ評価ボードのシステム図を下記に示します。 QFPモジュール、汎用モジュール評価ボード、キャラクタ液晶、グラフィック液晶がマザーボードに取り付けられた状態(納品された状態)のブロック図です。 (→ブロック図のPDFファイル) |
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外観(上面) | 外観(斜め後方) | |
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■ 回路図
■ 評価ボード全体(詳細)
PIC32MZ評価ボード MZ100-A001 全体の回路図(→PDFファイル)です。
■ 評価ボード全体(実用版)
評価ボード内部のコネクタを一部省略した、PIC32MZ評価ボード MZ100-A001 全体の回路図(→PDFファイル)です。
A3用紙にプリントアウトしても ピン番号などが読み取れます。 実用的にはこの回路図で十分だと思います。
■ キバン単体
@ マザーボード回路図(→PDFファイル)
マザーボード単体の回路図です。
A汎用モジュール評価ボード回路図(→PDFファイル)
汎用モジュール評価ボード単体の回路図です。
■ | 起動 | ||||
パソコンのUSBポートやAC-USB電源からの電源をUSBケーブル(USB Aコネクタ(オス) - マイクロUSB コネクタ(オス))で マザーボード上のコネクタCN3(マイクロUSBコネクタ(メス))に接続してください。 デモソフトが起動します。 電源の出力電流容量が、500mA以上の電源を使用してください。(グラフィック液晶を搭載した場合の消費電流は、約260mAです) |
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<補足> | |||||
● | 短絡保護 | ||||
入力の+5vラインにリセッタブルヒューズ(動作電流 2.2A 保持電流1.1A)が挿入されていますので万一負荷側に短絡が発生している場合でも保護するようになっています。 |
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● | いろいろな電源の使用 | ||||
USB電源以外の電源(注)から電源を供給したい場合は コネクタ番号がCN4とシルク印刷されているところにユーザ(殿)が好みのコネクタをハンダ付けしてご利用ください。この場合入力電源範囲は必ず 5v ±5% にして下さい。 USB電源の電源変動規格(ホスト側)は5v ±5%です。 ( 電源入力用別コネクタ → 追加方法) (注)市販安定化電源、ACアダプター電源 など ![]() ![]() |
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● | 電源モニタ | ||||
マザーボードに+5vが給電されると緑色のLED(近傍にPOWERのシルク印刷有)が点灯します。 また、マザーボード上のチェック端子で+5v、+3.3v、+1.2vをテスターやシンクロでチェックすることができます。 段積みボードの汎用モジュール評価ボードにも+3.3vのチェック端子があります。 |
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● | 電源モニタ端子追加 | ||||
シンクロプローブでの計測など必要に応じて 好みのチェック端子やスズメッキ銅線でモニター端子をハンダ付けして下さい。 |
■ | プログラムの書き込み | |||
PICkit 3 や ICD 3を使ってプログラムを書き込んだり、デバックを行うことができます。 PICkit 3は、マザーボードにあるコネクタCN1に、ICD 3は、コネクタCN2に接続します。 |
■ | ユニバーサルキバンの使い方 | ||
マザーボードにユニバーサルキバンを取り付けることにより、PIC32MZのポートを使っていろいろな実験や評価をすることができます。 |
@ マザーボード、ユニバーサルキバン 及び段積みボード用コネクタを用意します。 | A 段積みボード用コネクタをマザーボード上のピンソケット 25P x 2列に挿入します。 |
B ユニバーサルキバンを誤挿入防止穴にマザーボード上に取り付けられている誤挿入防止用M3ネジを貫通させて、 取り付けます。 | C 組み立て完了です。 |
必要に応じて マザーボードにキャラクタ液晶やグラフィック液晶を取り付けて、ユニバーサルキバンの回路から制御するようなシステムを構成することもできます。(下記写真参照) |
@キャラクタ液晶を取り付けた場合 | Aグラフィック液晶を取り付けた場合 |
B キャラクタ液晶、グラフィック液晶を取り付け、更にブレッドボードを使う場合 | C マイクロチップ社のグラフィック評価用のSSD1926 Boardを取り付けた場合 (→詳細) |
■ | QFPモジュールの抜き方 | |
手だけで抜くにはかなりの力が必要です。 コネクタが抜けた瞬間の反動で、けがをしたりピンが曲がったりする危険がありますのでやめてください。 先端棒状部の太さΦ2.5〜Φ3.5mm程度の精密ドライバー(プラスでもマイナスでも可)などを使って、テコの原理で少しずつ抜いてください。(下記実施例参照) |
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@ プラス精密ドライバー(先端太さΦ3mm程度)を 用意する |
A ドライバー先端部にセロテープなどを 巻き付けキバンを傷つけないようにする |
B QFPモジュールの隅にキバンとコネクタの 隙間にドライバーを差し込む |
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C テコの原理をつかてQFPモジュールを 斜めに0.5mm程度抜く |
D 次に反対の対角線側の隅の隙間に ドライバーを差し込みここも0.5mm程度 テコの原理をつかって抜く |
E 今度は、左右隣(となり)の隅にドライバーを 挿入してここも0.5mm程度抜く。 |
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F 4辺が同じように05mm程度抜けたら 1つの隅を 1.0mm抜く →同様に他の3隅を1.0mm程度抜く →4辺が1.0mm程度になったら1つの隅を1.5mm抜く → 以下同様 これを繰り返し長さ3mmのコネクタを抜く。 |
G ここまで抜ければあとは簡単に手では ずせます。 |
H 抜きとり完了です。 |
■ サンプルプログラム ( → URL)