. 項目 備考
PIC16F84A PIC16F877
絶対
最大
定格
定格電源電圧
(VDD MAX)
-0.3〜7.5V -0.3〜7.5V 12Vをかけると一瞬で壊れます(経験談)
各I/Oピンの最大電流
(ISOURCE/ISUNK)
25mA/
25mA
25mA/
25mA
ISOURCE :
 PICから流れ出る電流
ISUNK :
 PICに流れ込む電流
ポートの最大許容電流
(ISOURCE/ISUNK)
50mA/
 80mA
(Aポートの合計)
200mA/
200mA
(A,B,Eポートの
合計
ポートの合計最大許容電流
(ISOURCE/ISUNK)
100mA/
 150mA
(Bポートの合計)
200mA/
200mA
(C,Dポートの
合計)
PIC全体の
合計最大許容電流
150mA 250mA VDDに流れ込む電流の最大許容値
電気
定格
I/Oピン
入力
Lowレベル
(VIL
0.8V
以下
0.8V
以下
・0.8V以下をPICは倫理”0”と判断します
・PICの入力はTTLです
Highレベル
(VIH
2.0V
以上
2.0V
以上
・2.0V以上をPICは論理”1”と判断します
(VDD = 4.5〜5.5V)
・PICの入力はTTLです
入力漏れ電流
(IIL)
1μA
以下
1μA
以下
入力直流抵抗RはVDDを5Vとして
R = 5V / 1μA
   = 5 MΩ
以上ということになります。(注)
入力
キャパシタンス
(CIO)
50pF
以下
50pF
以下
.
I/Oピン
出力
Lowレベル
(VOL)
0.6V
以下
0.6V
以下
負荷電流IOL=8.5mA
電源電圧VDD=4.5V
Highレベル
(VOH)
VDD-0.7V VDD-0.7V 負荷電流IOH=-3.0mA
電源電圧VDD=4.5V
(注)1μAは周囲温度25℃の値です。半導体の逆バイアス電流は一般に10℃上昇すると2倍になると云われています。高温、高負荷では等価入力インピーダンスが下がってくるのでフィルタ回路などを接続する場合は注意が必要です。
 
 PICの概要
  1.PICとは
    PICとはPeripheral Interface Controllerの頭文字をとったもので、米国
   のマイクロチップテクノロジー社が開発したマイクロコンピュータです。PICはマ
   イクロコンピュータ (以下マイコン)として以下の特徴があります。

      外部ピンにはデータバス、アドレスバスなどはでておらず外部ピンに
       入出力 I/O ポートが直接でている。またRAM、ROM、割込みタイマ等も
       内蔵されているので発振回路を追加するだけでマイコンとして入出力
       制御が可能である。コンパクトに組込システムがくめる。
        ■
 
I/Oポートは74シリーズなどのデジタルIC、オペーアンプなどのアナロ
       グICと直接インターフェースが可能であるばかりかLED、リレーなども
       直接駆動できる。
      A/Dコンバータ、シリアルインターフェース、USB
       インターフェース等の回路が入ったものもある。 ハーバードアーキテ
       クチャとよばれるプログラムメモリ(ROM)とデータメモリ(RAM)が別個の
       メモリ空間をもつ構造になっているので、ROMとRAMに同時にアクセス
       可能となり高速化がはかられている。
      パッケージが面実装用のSOPやQFNだけでなく、アキシャル実装用の
       DIPもあり、少量多品種製品、アマチャー工作用としても使いやすい。 
       種類が多く安価である。、また少量(1個から)簡単に手に入る
      開発環境が安価である
      書籍が豊富である。  

 2.PICの種類
      ■アーキテクチャ 分類
      大きく分けてDSP(Digital Signal Processor)がついたdsPICと DSPの
      ついていないPICに分類 できる。DSPのつかないPICのファミリーは
      命令のビット長データバス長、アーキテクチャなどから PIC12、PIC16、
      PIC18、PIC24等に分類できます。
ファミリー PIC12 PIC16 PIC18 PIC24 dsPIC
データ長 8bit 8bit 8bit 16bit 16〜48bit
命令長 12bit 14bit 16bit 24bit 24bit
MAX
 データメモリ
128bit 368bit 4Kbyte 64Kbyte 64Kbyte
MAX
プログラムメモリ
2Kword 8Kword 2Mbyte 4Mbyte 12Mbyte
代表的PIC
PIC12F629
PIC12F675
PIC16F84
PIC16F877
PIC18F452
PIC18F4550
PIC12
PIC12H
dsPIC30

      ■ 各種組込回路による分類
       下記のようないろいろな回路がチップの中に組み込まれているPICが
      用意されている。同時には使えない回路も多い。目的にあったPICを選ぶ
      ことが大切です。
       ・ クロック回路(内部、外部)、ウォッチドックタイマ回路、
       ・ A/Dコンバータ回路、コンパレータ回路、キャプチャーレジスタ回路、
         PWM回路
       ・ パラレル通信インターフェース回路、外部割込み回路、
       ・ シリアル通信用インターフェース回路
               ……RS231C、SPI、I2C、USB、CAN、Ethernet(予定)
       ・ DSP回路

       ■ ピン数による分類

         6、8、14、18、20、28、40、44、64、80、100本 の11種類がある 

       ■ プログラムメモリの消去方式による分類
        ・ フラッシュメモリ タイプ(型式 PICXXFXXX)
          …電気的に消去をおこない繰り返し書き込みができる
        ・ ワンタイム書き込みタイプ(型式 PICXXCXXX)
           …一度だけしか書き込みができない。
        ・ 紫外線消去可能タイプ(型式 PICXXCXX JW)
          …紫外線で消去して繰り返し書き込みができる
       ■ パッケージによる分類
        ・ PDIP (Plastic Dual Inline Package)……アキシャル実装用
        ・ SOIC(Small Outline Integrated Circuit)
          … 面実装用、上面からピン端子が見える。
        ・ SOP(Small Outline Package)
          … SOICで両側にピン端子がでているもの  
        ・ QFP(quad Flat Package)
          … SOICで4方向にピン端子がでているもの 
        ・ QFN(Quad Flat Non-leaded package)
          … 面実装用、上面からピン端子が見えない




  3.開発環境と言語
     ■ 開発環境
      マイクロチップテクノロジー社からMPLABとよばれるPIC開発用統合開発環境
           ソフトが無償提供されています。MPLABの中にはアセンブラが含まれています。
     C言語をつかう場合は別途コンパイラを購入する必要があります。多くのCコンパ
     イラはMPLABに組み込んで使えます 
      MPLABはマイクロチップテクノロジー社のホームページからダウンロードできます。

    ・ 開発言語がアセンブラの場合
      @ パソコン… OSはWindows
      A MPLAB…PIC用統合開発環境ソフト
      B PICライタ…ヘックスファイルをPICに書き込む装置

    ・ 開発言語がC言語の場合
      @ パソコン… OSはWindows
      A MPLAB…PIC用統合開発環境ソフト
      B PICライタ…ヘックスファイルとPICに書き込む装置
      C Cコンパイラ
         (注) MPLABを使わずにCコンパイラとPICライタだけでも開発でき
            ます。

    ・ 開発ユーティリティ
      

             

  4.電気的特性
     PICを使うに際して最低限知っているとよいことを列記しました。電気的特性の詳細を
    しりたい場合は マイクロチップテクノロジー社の各PICデータシート内 Electrical
     Characteristics という項に詳しく載っています。一度、時間をみつけてじっくり眺め
    ておいて損はないと思います。