ローマ字

 ローマ字    
   現在の日本では、ラテンアルファベット文字(通称:アルファベット)や 記号を用いての日本語の表記法と表記そのもののことをローマ字と呼ぶことが多い。    
  <ローマ字の構成>
 ・ 基本(ラテン)アルファベット文字   
   Aa Bb Cc Dd Ee Ff Gg Hh Ii Jj Kk Ll Mm Nn Oo Pp Qq Rr Ss Tt Uu Vv Ww Xx Yy Zz
 ・ その他記号 : 
   -(長音、ハイフォン)、 ^(山形、キャレット、べき乗記号、 ¯ (オーバーバー)、 ' (きる印、アポストロフィ)
   
  <たくさんのローマ字>
 1つの日本語の単語に対して、いろいろなローマ字がある場合があり混乱している。 ローマ字で長文を書くと云った視点もない。 今後の発展、改良がが期待される。
   
 
ポルトガル式 戦国時代に来日して、キリスト教の布教に当ったカトリック教会のイエズス会が、ポルトガル語に準じたローマ字で日本語を表記した。  
ヘボン式 幕末、来日していた米国人ジェームス・カーティス・ヘボンが和英辞書「和英語林集成」を著し、この中で英語に準拠したローマ字を使用した。
修正ヘボン式 アメリカ地名委員会およびイギリス地名常置委員会の1976年合意に基づく
亜流ヘボン式      多々有り ヘボン式の一部を英語の発音にあわせたもの他
駅名表示、旅券法施行規則、道路標識、野球選手式長母音 他
訓令式 1937年9月に第1次近衛内閣が発した昭和12年内閣訓令第3号において公的なローマ字法として定められた。
体系的にローマ字がまとめられている。
欧米人がローマ字を発音すると 日本語の50音の発音とはことなる発音となる文字が多々ある。キーボードで打鍵できない文字がある。
ISO 3602:1989 現代日本語の書きことばをローマ字で表記する体系を国際的に確立したもので、その方式として訓令式を採択した。ただし、厳密翻字を行う場合は日本式のつづり方によらなければならない。
99式ローマ字  社団法人日本ローマ字会が1999年に提案したローマ字表記法
JIS X 4063:2000 英字キーを使っての入力を規定するというものだが、実際にはローマ字入力の規格であった。しかもそのローマ字の規格は独特で、日本での標準とされる「訓令式」とも異なる。訓令式のローマ字については「ISO 3602:1989 -- Documentation -- Romanization of Japanese (kana script)」という国際標準が作られているが、JIS X 4063はISO 3602に準拠していなかった。
訓令式の欠点である「欧米人が発音すると、日本語の50音と異なる発音となるローマ字」に発音が近くなるローマ字を追加した点など進化している。 わかりずらい欠点はあるが評価できる。 2010年に廃止してしまったのは惜しまれる。
   
      
   
ローマ字(訓令式)    
    体系的にローマ字がまとめられており、おぼえやすい。 但し、欧米人がローマ字を発音すると 日本語の50音の発音とはことなる発音となる文字が多々ある。キーボードで打鍵できない文字がある。    
  Kunreisiki no "Rômazi-hyô"
直音 拗音
a i u e o
キャ キュ キョ
ka ki ku ke ko kya kyu kyo
シャ シュ ショ
sa si su se so sya syu syo
チャ チュ チョ
ta ti tu te to tya tyu tyo
ニャ ニュ ニョ
na ni nu ne no nya nyu nyo
ヒャ ヒュ ヒョ
ha hi hu he ho hya hyu hyo
ミャ ミュ ミョ
ma mi mu me mo mya myu myo
ya yu yo
リャ リュ リョ
ra ri ru re ro rya ryu ryo
wa o
ギャ ギュ ギョ
ga gi gu ge go gya gyu gyo
ジャ ジュ ジョ
za zi zu ze zo zya zyu zyo
ヂャ ヂュ ヂョ
da zi zu de do zya zyu zyo
ビャ ビュ ビョ
ba bi bu be bo bya byu byo
ピャ ピュ ピョ
pa pi pu pe po pya pyu pyo
  1. 撥音(ん)は n で あらわします。撥音の つぎに 母音字 または y が つづく ときは きる印(')で くぎります。
  2. 促音(っ)は つぎの 子音字を かさねます。
  3. 長音(ー)は のばす 音の 母音字に 山形(^)を のせます。

onsen(温泉) sinbun(新聞) hon'ya(本屋)
kitte(切手) zassi(雑誌) itti(一致)
utyû(宇宙) kibô(希望) takusî(タクシー)
Tôkyô(東京) Yamada Tarô(山田太郎)
Mukasi mukasi, aru tokoro ni ozîsan to obâsan ga imasita.

   
       
       
       
ローマ字(JIS X 4063:2000)    
   小型のマイコン用コンパイラでは日本語が使用できない場合が多い。 やむおえずローマ字を使う場合は、以下のJIS X 4063:2000のローマ字から選択して使用するやり方がある    
   必ず実装しなければいけない入力方式
a i u e o
ka ki ku ke ko ga gi gu ge go
sa si
shi
su se so za zi
ji
zu ze zo
ta ti
chi
tu
tsu
te to da di du de do
na ni nu ne no
ha hi hu
fu
he ho ba bi bu be bo
pa pi pu pe po
ma mi mu me mo
ya yu yo
ra ri ru re ro
wa wyi wye wo
n
n'
nn
きゃ きゅ きょ ぎゃ ぎゅ ぎょ
kya kyu kyo gya gyu gyo
しゃ しゅ しょ じゃ じゅ じょ
sya
sha
syu
shu
syo
sho
zya
ja
zyu
ju
zyo
jo
ちゃ ちゅ ちょ ぢゃ ぢゅ ぢょ
tya
cha
tyu
chu
tyo
cho
dya dyu dyo
にゃ にゅ にょ
nya nyu nyo
ひゃ ひゅ ひょ びゃ びゅ びょ
hya hyu hyo bya byu byo
ぴゃ ぴゅ ぴょ
pya pyu pyo
みゃ みゅ みょ
mya myu myo
りゃ りゅ りょ
rya ryu ryo
しぇ じぇ
sye
she
zye
je
ちぇ ぢぇ
tye
che
dye
つぁ つぇ つぉ
tsa tse tso
てぃ でぃ
thi dhi
でゅ
dhu
ふぁ ふぃ ふぇ ふぉ
fa fi fe fo
xa xi xu xe xo
xka xke
xtu
子音字を重ねる
ただし
「nn」は「ん」
xya xyu xyo
xwa
-

追加で実装したほうがよい入力方式

いぇ
ye
うぃ うぇ うぉ ゔぁ ゔぃ ゔぇ ゔぉ
whi
wi
whe
we
who va vi vu ve vo
ゔゅ
vyu
くぁ くぃ くぇ くぉ ぐぁ
kwa
qa
kwi
qi
kwe
qe
kwo
qo
gwa
じゃ じゅ じょ
jya jyu jyo
ちゃ ちゅ ちょ
cya cyu cyo
つぃ
tsi
てぃ でぃ
thi
t'i
dhi
d'i
てゅ でゅ
thu
t'yu
d'yu
とぅ どぅ
twu
t'u
dwu
d'u
ふぁ ふぃ ふぇ ふぉ
hwa hwi hwe hwo
ふゅ
fyu
hwyu
xtsu
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