プロジェクトの作成
■ プロジェクト
K2CADは1つのキバンにたいして関連のファイルを1つのプロジェクトとしてまとめ、1つのフォルダに
いれて管理します。1つのキバンにたいするファイルは下表のようなものがあります。
その他のプロジェクト関連ファイルとしては、以下のようなものがあります。
@ガーバーデータ(CAMデータ)を出力すると プロジェクトフォルダの中に1つのフォルダ
(デフォルトフォルダ名:cam1)が生成され、この生成されたフォルダの中にガーバーデータファイルが
一式出力されてきます。
A逆ネットリストなどを出力するとこのフォルダに逆ネットリストのファイルが生成されてきます。
ファイル名 | 拡張子 | 内容 | 備考 |
プロジェクトファイル | kpj | プロジェクトを統括・管理するファイル | テキストファイル、通常パターン設計者が直接編集することはない。 |
基板設定ファイル | bpf | キバンの各種設定パラメータファイル | ・両面キバン、多層キバン等で異なる ・テキストファイル、通常パターン設計者が直接編集することはない ・プロジェクトのフォルダ内に生成される。 ・ターレットやグリッドをカスタマイズするとプロジェクトファイル毎に異なってくる。たとえばデフォルトで2sou k2CAD.bpfを設定していて、ビアの部品面パターン層のランド径をカスタマイズしたらこのカスタマイズ情報はプロジェクトにある2sou k2CAD.bpfに変更情報が保存される。したがって他のプロジェクトやデフォルトの2sou k2CAD.bpfには影響しない。 |
基板ファイル | kcd | キバンのパターン、部品配置等のデータがはいったファイル | パターン設計者がビジュアルな画面からパターンレイアウト、部品配置設計等を行うファイル |
■ プロジェクトの作り方
★★★ プロジェクトの作成に関して バグがあるようです。最後に使った*.kcdファイルで使用していた*.bpfファイルと異なる*.bpfファイルを設定してプロジェクトを
作成しようとする場合などにプロジェクトファイルができない("OK”ボタンがアクティブにならない)場合があるようです。この場合面倒ですが
使いたい*.bpfファイルを使った*.kcdファイルや*.kpjファイルを一度開いた後、K2CADを終了して 再びK2CADを起動してみると OKボタンが
アクティブになる場合があります。 また*.kcdファイルを基板ファイルテキストボックスから除外したり、追加したりしていると OKボタンが
アクティブになったりすることもあります。いずれにしても 変なバグなのでいろいろ操作をしているうちにプロジェクトができたりします。
どうしてもダメな時は以前つくったプロジェクトをコピーして変更によりつくる方法もあります。
(at Ver0.60 2014年.3月4日 記)
@ プロジェクト関連ファイルを収納するフォルダをつくります。このフォルダを作成する段階で
基板設計ファイル(*.bpf)を設定します。
K2CADのメニューバーより、 [ファイル]→[新規作成]をクリックすると下記のダイアログが
あらわれますので、プロジェクト名を入力します。 次に設計するキバンの種類が 両面キバン、
4層キバン、5層キバン等キバンのどれかの種類により 基板設定ファイル(BPF)を選択します。
下記画面は、プロジェクタト名 Project101が入力され、、基板設定ファイルとして
両面キバン用の 2sou_K2CAD.bpfを選択したところです。プロジェクト名を記入すると作業フォルダ
として、環境設定で指定したフォルダの下層にプロジェクタ名のフォルダが自動的に生成されます。
(下記画面参照)
A K2CADの画面にブランクの基板ファイル(*.kcd)があらわれます。このファイルをプロジェクトの
フォルダ内に、ファイル名を命名して保存します。(下記画面参照)
B
・次に プロジェクトアイコンをクリックして、「プロジェクトのダイアログ」を開きます。そして
プロジェクトファイルのテキスト ボックスの右脇にある「ファイルを開く」のファイルアイコンをクリックします。
・「ファイルを開く」のダイアログが開きます。
ファイル名の欄に プロジェクトファイルの名前を記入し、開くをクリックします。そうすると
新規ですので 存在しないファイルを開こうとした為「ファイルを開くのCaution」ダイアログが開き、”このファイルは存在しません。
作成しますか?”と云う ”ファイルを開く”と云うメッセージボックスが現れ、質問がでます。
・”はい”を選択します。ファイルを開くのダイアログ 及び 同Cautionダイアログが閉じます。
但し、まだこの段階では実際には、 プロジェクトファイルは生成されていません。 (下記画面参照)
Cプロジェクトファイルに戻り、基板設定ファイル(bpf)を設定します。
次に基板ファイルの追加ボタンをクリックすると、「ファイルを開くのダイアログ」がひらくので、
先ほどAで作成した基板ファイル(kcd)を追加します。そして OKボタンをクリックします。
プロジェクトのダイアログが消えます。この段階でプロジェクトファイルが生成されます。
(下記画面参照)
例では、Project 101フォルダの中に下記の3ファイルが生成されました。
・Project 101.kpj
・2sou_K2CAD.bpf
・Circuit A.kcd