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BM64関連 Utility PCソフトウェア |
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■ 概要
BM64用としてマイクロチップが用意しているPC用ソフトウェアには 大別して3種類あります。
➀ EEPROM書き換え用ソフト
このソフトは 以下の4つに分かれています。
DSP Tool, UI Tool, MPET Tool, EEPROM Tool
この4つのソフトの役割は、以下のようになっています。
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1. |
DSP ToolでオーディオDSPの設定ファイルを作成
UI Toolファイルでデバイス名、ポート設定、プロファイル設定などBM64のハード、ソフトの基本仕様に係るファイルを作成 |
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2. |
MPET Toolで DSP ToolとUI Toolで作成したファイル(*.txt)から BM64に書き込むファームウェアファイル(*.ipf)を作成 |
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3. |
EEPPOM Tool でファームウェアファイル(*.ipf)を BM64に書き込む |
➁ フラッシュメモリ書き換えソフト
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BM64のファームウェアをアップデートするときに使います。 |
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BM64を使うHarmonyのサンプルソフト BM64_ble_comm はiphoneでは動作します。 しかしAndroidでは動作しません。 Androidで動作させるにはファームウェアを以下のソフトでDSPK
v2.1.2 packageダウンロード版に書き換える必要があります。 |
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Flash Update Tool |
③ スピーカーコマンド設定ソフト
SPK CommandSet Tool
■ ダウンロード先:: https://www.microchip.com/wwwproducts/en/BM64
・BM64ソフトウェアパッケージ一覧( →URLのDocumentタブ)
ダウンロードするファイル: BM64 Software & Tools (DSPKv2.1) .zip
・解凍先はどこでもよいのですが、4つのソフトの中で表示面でパスが短い方が使いやすいのでルートにおくことをおすすめします。
"C:\BM64 Software & Tools (DSPKv2.1)"
(注) DSPK(Dual Mode Speaker)……スピーカーが2個のシステム、 MSPK(Multi Mode Speaker)……スピーカが3個以上のシステム
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■ DSP Tool |
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・ オーディオDSP(Digital Signal Processor)の諸元についての設定を行い、これをテキストファイルとして作成する。 若干マニアックなところも含め、自分の好みや鑑賞する室内音響空間に合わせフィルタ、イコライザの設定などもおこなえる。 但し、I2Sに関してはデータのビット幅、Master/Slaveの設定などもある。
・ このソフトの設定例(→ HarmonyのサンプルソフトBM64_a2dp_hfpの場合)
以下、DSP_Tool実行結果による各タブ画面
実行ファイル:
"C:\BM64 Software & Tools (DSPKv2.1)\Tool\DSP Tool\DSPTool_IS206X_012_DUALMODESPK2.1_E1.0_V4.exe" |
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Main Function タブ |
Voice Function タブ |
画面 |
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備考 |
初期画面、書き込むファームウェアのバージョン設定
★この画面わかりにくいですが、4つのタブの内の1つです。 他のタブを選択して設定を行います。 |
マイクとスピーカー機能に係る機能設定画面 |
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Audio Function タブ |
I2S/PCM タブ |
画面 |
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備考 |
Bluetoothオーディオ機能に係る設定画面 |
I2Sの諸元設定画面、Master or Slave、データバスのサイズなど |
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<既存のDSP Tool用データファイルを変更する場合> |
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1. Loadボタンをクリックします。
(注)どのタグからもLoadできます。 |
2.変更したいファイルを選択して開きます。 |
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<変更を保存するファイルの新規作成する場合> |
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1. Saveボタンをクリックします
(注)どのタグからもSaveできます。 |
2. 保存するファイル名を記入します。 末尾に拡張子.txtの記載いは不要です。記載すると*.txt.txtと云うファイルができてしまいます。 |
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■ UI Tool |
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・UI(User Interface) Toolソフトでデバイス名、ポート設定、プロファイル設定などBM64のハード、ソフトの基本仕様に係るファイル(*.txt)を作成します。
このソフトの設定例(→ HarmonyのサンプルソフトBM64_a2dp_hfpの場合)
以下、UI Tool 実行結果
実行ファイル:
"C:\BM64 Software & Tools (DSPKv2.1)\Tool\UI Tool\UITool_IS206x_012_DualModeSPK_v2.1.8.exe"
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1. 初期画面
Loadボタンをクリック |
2. 所要のファイルを選択
ここでは
UITool_IS206x_012_DualModeSPK_v2.1.8_UI_Default_Table.txt
を選択します。 |
3. 所要のICPackageを選択します。
ここではBM64CLS1を選択します。
そしてEditボタンをクリックします。 |
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4. 所要の設定をおこないます。
ここでは SSP 及びButtonのチェックをはずし
UART Commandのチェックを追加します。
Tx INDはP3_7にチェックします。
Nextボタンをクリックします。 |
5.Sys.Setup1タブを選択します。
Power Switch Typeを Power ON Directoryに変更します。
★ Helpボタンをクリックすると 下図に表示されているような設定に係る詳細な説明をみることができます。 |
6. Sys.Setup2タブを選択します。
Report Battery Status to SmartPhone をDisableに変更します。 |
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7.PMU Setupタブを選択します。
Battery Enable Detectionと Charging Detect Enableを Disabeに変更します。 |
8. デバイス名を変える場合は BLE SETUPタブのDevice Nameを変更します。 ここではデバイス名を ysBM64_001とします。
所要の設定が終了したらFinishボタンをクリックします。 |
9. Saveボタンをクリックして設定した結果を保存します。 |
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10. 保存先を指定するダイアログが開くので
myUITool_IS206x_012_DualModeSPK_v2.1.8_UI_Default_Table.txt
を指定します。 |
11. Exit ボタンをクリックして UI Toolを終了します。 |
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■ MPET Tool |
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MPET(Mass Production EEPROM Tool) Tool は、DSP Tool と UI Toolから作成される2つのテキストファイル(*.txt)をマージして、BM64用のファームウェアファイル(*.ipf)を作成するソフトウェアです。
以下、MPET Toolの実行結果
"C:\BM64 Software & Tools (DSPKv2.1)\Tool\MP_V2.1.31.5011\MPET.exe" |
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1. 初期画面
Nextボタンをクリックします。 |
2. ラジオボタンUI Patch Only(........) をクリックします |
3. Browseボタンをクリックします。 |
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4. binファイルとして以下のファイルを開きます
"C:\BM64 Software & Tools (DSPKv2.1)\Tool\MP_V2.1.31.5011
\issc_default_bin
\IS206X_012_DUALMODESPK2.1_E1.0.1.1_0D11.bin" |
5. Load default bin into IPF のチェックボックスにチェックを追加
Nextボタンをクリックします。
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6. アイコンをクリックして挿入ファイルを指定します。 |
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7. マージするファイルを選択します。
まずDSP Toolで作成したデータファイル myBM64_DSPdata.txtを追加します。 |
8. Merge Listに追加ファイルが表示されます。
もうひとつマージするファイルを追加します。
アイコンをクリックして挿入ファイルを指定します |
9. UI Toolで作成したデータファイル
myUITool_IS206x_012_DualModeSPK_v2.1.8_UI_Default_Table.txt
を選択します。 |
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10. Merge Listに2つめのファイルが追加されます。
Nextボタンをクリックします。 |
11. Output Fileボタンをクリックして、マージされるファイル名を決めます。 |
12. EEPROM_Tool.exeがある EEPROM ToolフォルダにmyBM64_001.ipfを作成するようにします。
フォルダ名のテキストボックスにmyBM64_001 とキーインします。 |
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13. Nextボタンをクリックします。 |
14. Generateボタンをクリックします。 |
15. myBM64_001.ipf 生成されました。 |
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■ EEPROM Tool |
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EEPROM Toolは、BM64用ファームウェアソフト(*.ipf)をBM64のEEPROMに書き込むPCソフトです。 |
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Device's IC version doesn't match File's IC Version:
IS206X_012_DUALMODESPK2.1_E1.0_BETA |
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参考資料 |
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・ BM64 紹介パンプレット
・ BM64 Data Sheet(英語版、日本語版)
・ PIC32 Bluetooth Audio Development Kit Reference Guide(英語版、日本語版) ・ Bluetooth Dual Mode Stereo Audio SoC IS2062/64(英語版) (BM62/BM64には、IS2062GM/IS2064GM が組み込まれています。)
・ BM62/BM64のソフトウェアの使い方(相田幹さんが大変詳しく、丁寧な解説をされています。参考にさせてもらいました。) |
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