電気・コンピュータの歴史
世紀/西暦/和暦 | 国名/人名/会社名/組織名 | 内容 | 備考 | |
BC6世紀 | タレス(ギリシャ) | ギリシャ人:摩擦電気現象(琥珀摩擦による羽毛付着)、 及び磁鉱石鉄片吸着現象を認知、 マグニス(哲学者)これを神霊現象であると説くとの記録をのこす | |
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11世紀 | 沈 括(宋) | 「夢渓筆談」で方位磁針について記述、 | ||
13世紀 | 欧州 | 水に浮かべた羅針盤が存在 | ||
14世紀 | 欧州 | 航海用の宙吊り羅針盤が存在 | ||
15世紀 | 欧州 | 宙吊り羅針盤による大航海時代到来 (1492年コロンブスアメリカ大陸発見、1522年マゼラン他 世界一周航路発見) |
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1600年 | 初頭 | ギルバート(英) | 地球が巨大な磁石であること、鉄が磁化されること等静磁気の実証研究、及び摩擦電気系列等の静電気に係る研究を行う | |
1708年 | ウォール(英) | 雷が静電気よるものであることを予想 | ||
1746年 | ライデン | 電気を蓄えるこのができるライデン瓶を発明 | ||
1748年 | フランクリン | 避雷針を考案 | ||
1752年 | 6月 | フランクリン | 雷雲に凧をあげ、ライデン瓶に電気を蓄える実験を行う。 | |
1753年 | 7月 | リヒマン(露) | 雷雲での凧上げ実験中に感電死 | |
1791年 | ガルバニー(伊) | 『解剖における蛙の筋肉痙攣の原因は動物電気である』との論文発表 | ||
1800年 | ボルタ(伊) | ボルタ(希硫酸に銅と亜鉛を挿入いたもの)の電池を発明 | ||
1820年 | エルステッド(デンマーク) | ボルタの電池につないだ導線のそばにある磁針が回転することを発見 | ||
1820年 | アンペア(仏) | アンペアの法則(電流の周囲に生ずる磁界の方向)を発見 | ||
1826年 | オーム | オームの法則発見 | ||
1831年 | シリング(露) | コイルと磁針を組み合わせた電信機を発明 | ||
1831年 | ファラデー | 電磁誘導現象発見 | ||
1832年 | ビクシー(仏) | 手回し式直流発電機発明 | ||
1834年 | ヤコビ(露) | 電磁石による直流電動機製作 | ||
1836年 | ダニエル(伊) | ダニエル電池発明 | ||
1837年 | モールス | モールス発信機完成 | ||
1849年 | キルヒホッフ | キルヒホッフの法則発見 | ||
1860年 | スワン(英) | 炭素線電球発明 | ||
1866年 | ジーメンス(独) | 自励式直流発電機発明 | ||
1876年 | ベル | 電話機の特許を出願(1876/2) | ||
1877年 | 12月 | エジソン(米) | フォノグラフ(銀箔を巻いた円筒型コード)蓄音機の特許申請 | |
1887年 | テスラ(米) | テスラ式2相電動機が誘導電動機として実用化される。 | ||
1878年 (明治11年) |
スワン(英) | スワンの電灯発明 | ||
3月 | 虎ノ門工部大学校 (現東大工学部) |
日本で最初の電灯(アーク灯)が点灯された。(3月25日:電気の日) | ||
1879年 | エジソン(米) | 白熱電球40時間点灯実験に成功 | ||
1882年 | エジソン(米) | ニューヨークとロンドンに電灯会社設立 | ||
ゴートン(米) | 2相方式発電機製作(447KW、22トン、高さ3m) | |||
ギブス(英) | 開磁路式変圧器製作 | |||
1883年 | エジソン | エジソン効果発見 | ||
1884年 | ホプキンソン(英) | 閉磁路式変圧器発明 | ||
1885年 | ウェスチングハウス | 実用的変圧器開発 | ||
1887年 (明治21年) |
1月 | 東京電灯社 | 市中(鹿鳴館等)に電灯がともる。 | |
1888年 | ヘルツ(独) | 電磁波の伝搬実験実施 | ||
1889年 | ドプロウォルスキー | 3相交流電動機製作 | ||
ベルリナー(米) | 円盤型レコード蓄音機(グラモフォン)製作 | |||
1891年 | ストロジャー | ストロジャー式ステップバイステップ方式電話自動交換機完成 | ||
ドプロウォルスキー | 3相交流送電実験に成功 | |||
1895年 | マルコーニ(伊) | 無線装置製作、モールス信号による無線実験実施(3Km) | ||
1896年 | テスラ(米) | テスラの2相式交流発電機(3750KW、5000V)ナイアガラ発電所で稼働開始 | ||
1899年 | マルコーニ(伊) | ドーバ海峡間無線通信実験成功 | ||
1904年 | フレミング | 2極真空管発明 | ||
ヒュルスマイヤー(独) | レーダー(火花式送信機、コヒーラ受信機)により距離5Kmの船舶を探知 | |||
1905年 (明治38年) |
5月 | 帝国海軍 | 信濃丸、対馬沖でロシアバルチック艦隊を発見、安中電機製作所製36式無線機(送信機:火花式、受信機:コヒーラ検波式)で「敵艦隊見ゆ」を打電(5月27日午前2時45分) | 日本海海戦 |
1906年 | アレクサンダーソン(GE) | 無線電話実験成功(搬送波80KHz) | ||
1907年 | ド・フォレスト(米) | 3極真空管発明 | ||
1920年 | KDKA(米) | 世界初のラジオ局・KDKAがアメリカで放送開始 | ||
1925年 (大正15年) |
東京放送局 (現NHK) |
愛宕山に建設した施設からラジオの本放送を開始。 | ||
ベアード(英) | テレビジョン発明(確認できる人間の顔の送受信に成功) | |||
1926年 (昭和2年) |
八木(東北大学) | 八木アンテナの特許出願 | ||
高柳健次郎 (浜松高等工業) |
世界で初めてブラウン管による静止像の伝送、受像実験に成功 (伝送像:イの字、走査線数:40本) |
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1931年 (昭和6年) |
フィロ・ファーンズワース(米) | 撮像管(イメージディセクタ)を発明。 | ||
1940年 (昭和15年) |
英 | レーダーによる航空機探知を実用化(ドーバー海峡沿岸) | バトル・オブ・ブリテン | |
1944年 (昭和19年) |
米海軍 | VT信管配備 | マリアナ沖海戦 | |
1945年 (昭和20年) |
米 | プルトニューム型原子爆弾実験 | 太平洋戦争終戦 | |
1946年 | モークリー エッカート |
世界最初のコンピュータ ENIACが開発された。 (米陸軍弾道計算用、真空管18,800本、100平方メートル、30トン、150KW) |
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1948年 | ショックレー バーディーン ブラッテン |
トランジスタ発明 | ||
コロンビア社 | LPレコードを発売(直径12インチ、回転数33.1/3rpm) | |||
1951年 | レミントランド社 (現ユニシス) |
UNIVAC-T 世界初のプログラム内蔵式商用コンピュータ発売開始 | ||
1953年 (昭和28年) |
シャープ | 白黒テレビ発売開始(日本初)(昭和28年1月) | ||
NHK | テレビ白黒本放送開始(昭和28年2月) | |||
1960年 (昭和35年) |
東芝 | カラーテレビ発売開始(日本初)(昭和35年7月) | ・60年安保闘争 ・三井三池争議 |
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NHK | テレビカラー本放送を開始(NTSC方式、世界で3番目)(昭和35年9月) | |||
1963年 (昭和38年) |
11月 | 初のテレビ衛星による日米間通信生中継放送開始 (最初のニュース:ケネディ大統領暗殺) |
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1964年 (昭和39年) |
IBM社 | IBM 360発売 | 東京オリンピック開催 | |
1971年 (昭和46年) |
インテル社 | i-4004発売 世界初の商用のシングルチップマイクロコンピュータ (データ長:4ビット、命令長:8ビット、12ビットアドレス、741KHz DIP(16ピン)、 |
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1972年 (昭和47年) |
インテル社 | 8008発売 データ長:8ビット | ||
1974年 | インテル社 | 8080発売 | ||
1976年(昭和51年) | ザイログ社 | Z80発売。(データ長8ビット、命令長:8ビット、アドレス:16ビット、 2.5-8MHz、トランジスタ:8200個) |
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NEC社 | TK-80発売開始(昭和51年8月) (CPU:μPD8080A(インテル8080A互換)、ROM:256バイト×4、RAM:1Kバイト) |
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日本ビクター | VHSデッキ生産開始(国内初) (→国内最後のVHSデッキメーカ生産終了) | |||
1978年 (昭和58年) |
インテル社 | 8086発売 データ長:16ビット | ||
1981年 (昭和56年) |
8月 | IBM社 マイクロソフト社 |
IBM PC(IBM PC 5150)発売 (CPU:インテル8088、4.77MHz データ長:16ビット、命令長:16ビット、標準記憶装置:カセットテープ(オプション:フロッピー ディスク)、HDD搭載不可、MS-Basic(カセット)、OS:PC-DOS、メモリ:256KB |
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1982年 (昭和57年) |
マイクロソフト社 | MS-DOS Ver. 1.25をIBM以外に発売 | ||
インテル社 | 80286発売 | |||
10月 | NEC社 | PC9801を発売(CPU:μPD8086(インテル8086互換)5MHz、グラフィック:640×400ドット 8色、データ長:16ビット、アドレス:20ビット、RAM:128Kバイト (最大640Kバイト)、フロッピーディスク:オプション、N88-BASIC(カセット式) |
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1983年 (昭和58年) |
マイクロソフト社 | MS-DOS Ver.2.0 を採用 | ||
1984年 (昭和59年) |
マイクロソフト社 | MS-DOS Ver.3.0 を発売開始、FAT16採用 | ||
8月 | IBM社 | IBM PC/AT 登場(i80286 6MHz ISA(AT)バス) | ||
1985年 (昭和60年) |
インテル社 | 80386発売 | ||
7月 | NEC社 | PC-9801VM発売(V30 10MHz 384KB アナログRGB2画面 5インチ2HD×2) | ||
1986年 (昭和61年) |
5月 | NEC社 | PC-9801UV発売(V30 10MHz メモリ:640KB 3.5インチHD×2) | |
1987年 (昭和62年) |
4月 | IBM社 | IBM PS/2 発売(MCA採用) | |
1988年 (昭和63年) |
コンパック他8社 | EISA(32ビットバス、最大33Mbyte/sec)登場 | ||
1989年 (平成元年) |
インテル社 | 80486発売 | ||
12月 |
日本IBM社 | IBM DOS J4.0/V(通称DOS/V) 及びDOS/V上で動作する日本語版Windows 3.0を発売 | ||
1991年 (平成3年) |
6月 | マイクロソフト社 | MS-DOS Ver.5.0 (英語版)を発売、メモリ管理強化 | |
7月 | NEC社 | PC-9801NS/E(386SX 16MHz メモリ 1.6MB、HDD:なし/20MB/40MB)を発売 | ||
11月 | マイクロソフト社 | MS-DOS Ver.5.0 (NEC 9801版)を発売、メモリ管理強化 | ||
1992年 (平成4年) |
4月 | マイクロソフト社 | Windows 3.1(英語版)を発売 | |
8月 | VESA(Graphic団体) | VL-Bus(486依存) バス登場 | ||
PCI SIG | PCI バス Ver 1.0 登場 | |||
1993年 (平成5年) |
インテル社 | Pentium発売 | ||
1月 | NEC社 | PC-9821発売(Intel486 25/33/66MHz、32bit 98ローカルバス採用) | ||
4月 | PCI SIG | PCI バス Ver 1.0 登場(最大133MByte/sec) | ||
5月 | マイクロソフト社 | Windows 3.1(NEC 9801版)を発売 | ||
1994年 (平成6年) |
マイクロチップ・ テクノロジー社 |
・日本進出 ・PIC16F84発売 |
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1995年 (平成7年) |
5月 | NEC社 | PC-9821Xa 13(Pentium 133MHz 1メモリ:16MB HDD:1.2GB/1.6GB) | |
8月 | マイクロソフト社 | Windows 95(英語版)を発売(NEC 9801版は11月23日) | ||
11月 | Windows 95(NEC 9801版)を発売(11月23日) | |||
1997年 (平成9年) |
インテル社 | Pentium U 発売 | ||
9月 | NEC社 | PC98-NXシリーズ(PC-9801と互換性なし)発売 | ||
1998年 (平成10年) |
6月 | マイクロソフト社 | Windows 98(英語版)を発売開始(NEC 9801版は7月) | |
1999年 (平成11年) |
マイクロチップ・ テクノロジー社 |
PIC16F877を発売開始 | ||
2月 | インテル社 | Pentium V発売 | ||
2000年 | インテル社 | Itanium 発売 | ||
2001年 (平成13年) |
マイクロチップ・ テクノロジー社 |
PIC18Fを発売開始 | ||
10月 | マイクロソフト社 | Windows XP(英語版)を発売 | ||
11月 | Windows XP(日本語版)を発売 | |||
2002年 | インテル社 | Pentium 4発売 | ||
2003年 (平成15年) |
マイクロチップ・ テクノロジー社 |
dsPICを発売 | ||
7月 | インテル社 | Itanium U 発売 | ||
2004年 (平成16年) |
マイクロチップ・ テクノロジー社 |
PIC24Fを発売 | ||
2006年 | 7月 | インテル社 | Core 2 Duo発売 | |
2007年 (平成19年) |
マイクロソフト社 | Windows Vistaを発売開始 | ||
1月 | インテル社 | Core 2 Quad 発売 | ||
2008年 (平成20年) |
マイクロチップ・ テクノロジー社 |
PIC32MXを発売 | ||
11月 | インテル社 | Core i7 発売 | ||
2009年/平成21年 | マイクロソフト社 | Windows 7を発売開始 | ||
2012年/平成24年 | マイクロソフト社 | Windows 8を発売開始 | ||
2014年/平成26年 | マイクロチップ社 | PIC32MZ(EC)を発売、MPLAB Harmony ver.1.0をリリース | ||
2015年/平成27年 | マイクロソフト社 | Windows10を発売開始 | ||
マイクロチップ社 | PIC32MZ(EF)を発売 | |||
2016年/平成28年 | マイクロチップ | ATMELを3.6億ドルで買収 | ||
東芝 | テレビ自社生産撤退、白物家電を中国企業に売却、医療機器部門をキャノンに売却 | |||
船井電機 | 国内最後のVHSデッキメーカ生産終了 (→国内初VHSデッキ生産開始) | |||
シャープ | 鴻海精密工業(台湾、会長:郭台銘)に買収される。 | |||
2018年/平成30年 | キャノン | 国内最後のフィルムカメラ(EOS-1v)の販売を終了 | ||
2019年/令和元年 (平成31年) |
ファーウェイ | 5月:米大統領、国家安全保障上にリスクをもたらす企業の通信機器を国内企業が使用することを禁止する大統領令に署名。中国の華為技術(ファーウェイ)との取引を禁止。インテル、クアルコム、松下電子部品などがファーウェイへの部品供給を停止。Google、Arm 新規サポートを停止。ソフトバンク、auが新型ファーウェイ製スマホ発売中止、ドコモも停止へ | ||
2020年/令和2年 | TSMC | 12月 台湾TSMC(ファウンドリー事業 世界No1)、米アリゾナ州工場建設許可取得 2024年生産開始 予定 | ||
2021年/令和3年 | インテル | 3月: 米インテル、ファウンドリー事業に参入。アリゾナ州に半導体新工場を建設を発表(投資額 200億ドル)。 | ||
2022年/令和4年 | ウクライナ軍 | 2月: ウクライナ軍ドローンの活躍報道: 偵察・ミサイル攻撃、自爆攻撃、着弾確認・誘導、おとり・攪乱による対艦ミサイル攻撃支援。 戦史における潜水艦、飛行機、戦車の登場に匹敵するインパクト。 | ロシアがウクライナに侵攻、 | |
TSMC | 4月:TSMCの子会社JASMが熊本県菊陽町に新工場建設開始。設備投資額は約9800億円、回路線幅10〜20nmのロジック半導体を月間5500枚(300mmウエハー換算)生産する計画。約1700人の先端技術に通じた人材の雇用創出を見込む。JASMにはソニー、デンソーも出資。 |